Project Story

Project 01
みなとみらい21中央地区
53街区開発プロジェクト

2019年に
京急グループが品川から
横浜みなとみらいに移転し
最初の大型プロジェクト

このプロジェクトは、2019年に京急グループが品川から横浜みなとみらいに移転して最初の大型案件です。手掛ける横浜シンフォステージは、大林組、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EASTの5社による共同ビル。「新たな出会い・にぎわい・イノベーションが交差する。多様なライフスタイルを受け入れる憩いの空間と先進技術により“みらい”を拓きます」との建物コンセプトを基に建設されました。ウエストタワーとイーストタワーの2棟からなり、延床面積は約18万㎡に。オープンイノベーションを含む店舗、オフィス、京急EXホテルみなとみらい横浜で構成されています。

多様な先進技術により、
高い環境性能評価を獲得。

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において、建築物全体評価の最高ランクである星5つを獲得しています。同じくオフィス部分評価では、ZEB Ready認証を取得しました。さらに横浜市建築物環境配慮制度(CASBEE横浜)においては、最高ランクであるSを取得しています。

建設計画の初期段階から、
このプロジェクトに参画。

京浜急行電鉄から管理支援業務を受託したことで、計画段階からこのプロジェクトに関わっています。これまでのノウハウを生かし、計画案に対してレイアウト、管理動線、管理費などの見直しのほか、各種契約の取りまとめ、開業準備業務などに取り組みました。その後、技術支援業務も受託。建築や設備の仕様およびレイアウトの見直し、図面のチェック、各種検査なども実施しました。開業後は店舗のプロパティマネジメント(PM)業務、オフィス共用部のプロパティマネジメント(PM)業務、ホテルのコンストラクションマネジメント(CM)業務も受託しています。

商業区分のルール作り、オープン販促などを担当。

横浜シンフォステージプロジェクトは、親会社の京浜急行電鉄を含む複数事業者で進められてきたものです。その中で当社は京浜急行電鉄のパートナー企業として、主に商業区分における設計、全体的なルール作り、オープン時の販売促進企画などを担当しました。具体的には複数事業者間の調整を図りながら、オフィス、ホテル、店舗などの空間作り、運営や管理に関する各種規定について取りまとめています。

みなとみらい21中央地区
53街区プロジェクト

Project Talk!

課長
T.Kさん(左)

ビルメンテナンス会社を経て2015年に中途入社。PM事業部PM第2部(PM担当)で課長を務める。2020年夏、始動当初から横浜シンフォステージプロジェクトに関わり、商業区分の運営や管理に関する全体的なルール作りに取り組んできた。

主任
M.Hさん(右)

鉄道系百貨店を経て2023年に中途入社。PM事業部PM第2部(PM担当)で主任を務める。入社直後から横浜シンフォステージプロジェクトに関わり、商業区分におけるマニュアル策定、オープン時の告知や販売促進企画などを担当した。

建物全体の取り組みと、商業区分で分担して進行。

T課長
新規開発物件のプロジェクトでは、建物の設計や運営管理のルール作りなど、さまざまな分科会が同時進行していきます。今回のプロジェクトで当社は、親会社の京浜急行電鉄とともに管理運営について関わりました。その中で私の方では、京浜急行電鉄をはじめ開業後の当社の運営方針を伝え、各社からの意見を聞きながら事業者間において管理規則や管理仕様を策定。事業者間で協議を重ね管理運営に関する内容をひとつひとつ決めていくので開業直前まで1年ほどの時間を要しました。今回のプロジェクトでは、この点で一番苦労しましたね。

M主任
私の方では前職の百貨店で店舗運営を経験していたこともあり、商業区分におけるマニュアル制作などを担当しました。ビルの日々の営業活動において「こんなことが起きたらどうする?」といったことを想定し、制作を進めていきました。具体的にはロッカーや倉庫の使用に関わる取り決め、有事の際には防災センター連絡にする緊急連絡先フローの取りまとめを担当しました。合わせて商業区分オープン時の販売促進活動も担当しました。告知チラシの作成、配布、SNSの活用、オープン記念抽選会イベントの実施などについて取りまとめています。

関わり始めた際の不安も、オープン時には達成感に。

T課長
こういった複数事業者による大規模な開発プロジェクトは未経験だったため、取り組む際に不安だったことを覚えています。未経験だけに最初は分からないことも多かったのですが、定例会議を繰り返しながら複合用途の建物における各用途の事情などに配慮し、ひとつひとつ内容を決めていったんです。決める際には責任の大きさも自覚。商業区分が無事オープンを迎えた際には、それまでの流れを思い出して「やってきてよかった!」と実感できましたね。

M主任
私の場合はテナント管理など商業施設運営の経験こそあったものの、当社のことも他社のことも開発という業務についても分からない状態でプロジェクトに参加し、入社当初は不安しかありませんでしたが、T課長の適切な指導のおかげで業務を進めることが出来ました。共同事業の難しいところは各社の落としどころを探る必要がある点です。各社それぞれの考えがあり、それが京急グループの考えとどう違いがあるのかを把握しつつ、最善の手法は何なのかを考え、着地点を見出すことがこの業務の難しいところでありつつ、腕の見せ所であったと思っております。開業イベントについても過去の事例を確認したり、他施設の情報を収集したりと、前職で販売促進の経験があったので、自分がリーダーシップを取り、京浜急行電鉄担当者と協議を進めました。そんな中で少しずつ進めてきたプロジェクトも、5月のオープン当日には今までに感じたことのない達成感と充実感を得ることができ、心の底から誇らしさがこみ上げてきました。

幅広い人々との接触が、自分の成長につながった。

T課長
3年という時間を掛けてこれだけの規模のプロジェクトを経験できたことは、確実に自分の成長につながっていると思います。このプロジェクトでは親会社だけでなく、さまざまな事業者とやり取りして幅広い立場の方に触れることができました。そこで京急グループ内での視野だけにとらわれず、多様な考え方に触れられたことは大きかったと思います。今後はここで得られた知見を生かし、ものごとをいろんな角度から考えられるようになりたいですね。

M主任
これまではすでに組み立ててあるものの中で活動してきましたが、今回は枠組みを作り上げることから参加させていただくことになりました。今回の経験を通し、自分の中で物事を進める際の視点が変わったように感じます。自分は割とコミュニケーションがうまく取れるタイプだと考えていましたが、さまざまな会社の、色々な立場の方々と接したことでその力をさらに伸ばせたと思っています。これまでも相手に合わせた接し方を心がけてきましたが、今後はより細かく対応できそうです。

今回の経験を取り入れ、次の世代にも共有したい。

T課長
当社ではさまざまな物件を管理運営していますが、今後はこのプロジェクトのいい部分を取り入れて次の物件に生かしていきたいです。たとえば他社を含めたやり取りを通じてスケジュールや管理運営への考え方や進め方の違いを実感できました。他社の知見を活かし、当社のやり方の不要な部分を見直すことで、さらに効率のいい進行や内容を改善できる点もあると感じたんです。今後担当する案件では、人手や時間といったリソースやより高い成果を出すことも考えながら進めていきたいですね。

M主任
2023年に入社したばかりでこのプロジェクトに関われたことは、貴重な経験となりました。今回のプロジェクトでの経験を、今後の担当案件に生かしていきたいと思います。合わせて今回得られた経験をこの2人だけのものとして終わらせず、社内にも広めていきたいです。課長からの指導を思い出しながらトライ&エラーを繰り返したこの経験を周囲に伝え、若手と一緒に次の案件に取り組むことで次の世代にも共有できればと思います。

後輩へのメッセージ

T課長
京急ビルマネジメントでは既存物件の運営管理だけでなく、新規物件開発という仕事もあります。開発では物件ができる前から関わり、できた後には運営管理を行うといった形で一貫して携われるのが特徴です。そういった形の仕事は、この業界でもなかなか経験できないのではないでしょうか。取り組んだ案件の経験が、次の仕事に生かせることも大きいでしょう。いろんな仕事を経験できるという点で、この会社は面白くて強い会社だと思います。

M主任
私は商業系出身で、社内には同じような経歴の方はあまりいません。逆に言えば、京急ビルマネジメントでは過去の経歴の異なるさまざまな方が働いているということです。これは、この多様性の時代に合った会社のあり方ではないでしょうか。過去の経歴の異なる人々がその経験を合わせ寄れば、横浜シンフォステージの開業業務のような新規ビジネスを形にすることもできるはずです。シンフォステージから新たなステージへ!といったところでしょうか。